矢部川、球磨川の鮎釣りキチSAMURAIです😊
今回は前回記事に引き続き、タモ補修の記事となります。
ちなみに前回記事をまだ読んでない方は、先にコチラをどうぞ。
前回は、鹿角の取り付け〜タモ枠の割れ補修でした。
今回は、いよいよ仕上げのカシュー塗装になります。
それじゃどうぞー。
そもそもカシュー塗料とは?

(↑すみません・・1年放置したヤツですがw)
あまり馴染みのない方も多いと思いますが、そもそもカシュー塗料とは?
日本の伝統工芸でよく使われる『漆』ってご存知ですよね?
あれをもっと使いやすくした『人工漆』ってイメージでOKです。
原料は、カシューナッツの殻から抽出した油らしいんですが、これがもお・・
『肉持ちのいいプックリ、コッテリ、ツヤツヤの仕上がり』
になるんですねー。

飴色の塗料・・っていうより、まるで直接飴でコーティングしたような仕上がりです。
詳しくは、販売元の大橋塗料さんのHPからどうぞ。
カシューの紹介はこの辺にして、早速塗りの工程を紹介します。
カシュー塗料の使い方
それじゃカシューを塗り方を紹介しましょう。
私の自己流なんで、100%正解ってわけじゃないので、悪しからずw
まずは必要なブツを準備します。
カシュー塗料、カシュー薄め液、
紙コップ2個、使い捨てスプーン、100均の筆
紙コップは必ず2個準備します。
1個は塗料攪拌用、もう1個は塗り終わった後の筆すすぎ用です。
それじゃ1個目のカップに塗料を作っていきます。

去年の今頃から1年間屋外に放置してましたww
カシューの中身が固まりかけ・・ですが、
かろうじてタモ1本くらいなんとか塗れるんじゃねーかな😁
というわけで、使い捨てスプーンで2〜3杯の塗料をコップへ。
そして、それに対して20〜30%のシンナーを注いで、スプーンで混ぜ混ぜ・・

全体がコッテリ、トローリした感じになれば、OK。
この時点でシンナーを入れすぎて、シャバシャバになるとダメですね。
あまりに薄い場合は、垂れてしまうので、カシューを追加してくださいね😄
あとは筆で塗っていくんですが、
ここでワンポイントアドバイス!
筆はしっかりしごいて使ってください。
塗りの途中で毛がボロボロ落ちるようだと、塗装面に筆の毛が混じってしまいます・・
ほいじゃ塗っていきます。
鮎タモのカシュー塗装1回目〜研ぎ

とりあえず、1回目の塗装上がりはこんな感じ。
ぶっちゃけ今回は補修用の塗りなんで、ある程度下地はできてるので、ガチで何層もやることはないんですが、結構ペーパーでカシューを落として下地作ったので、状況を見ながら重ねていきます。
ここから、タレたり、ムラだったり、気に入らない部分は、耐水ペーパーの600番で研いでいきます。

すると表面がまた白ボケるので、そのまま2回目の塗装に行きましょう。
鮎タモのカシュー塗装2回目〜研ぎ

2回目の塗りを終えたところです。
籐を巻いたところも段差に塗料が入り込んで、しっかり固定されてるようです。
ただ、残念ながら塗料がタレてしまってますね。

てな訳で、さーてまた例によって研いでいきます。

タレてもペーパーで研げばいくらでも修正できるので、あまり気にせずOK!
ただ、研ぎすぎは塗膜が薄くなり過ぎるので、要注意!
鮎タモのカシュー塗装3回目〜研ぎ

うーん、太陽に当たるとコッテリいい感じ💖
一応、気にしながら塗るけど、ガン塗装と違って、ムラになりやすい手塗りだと、どうしてもどっかタレちゃいますわ。
というわけで、また研ぎます!

というわけで、最後にもう1回仕上げ塗装!
鮎タモのカシュー塗装4回目(仕上げ)
とりあえず3回目の塗装上がりを研いで、
ほぼOKだったんですが、もうちょっとだけカシュー残ってたのでw
最後にササーっと仕上げ塗り。

これにてカシュー塗装は終わりです😊
ホントはこれからペーパーで
#1000〜1500〜2000〜4000
このように段階的に研ぐとピシャっと仕上がりますけど・・
あんまり完璧にすると、川でガシガシ使えなくなるので、この辺で終わりw
ってなわけで、はい完成です。
最後に、カシューの塗り込みによる色味の変化を参考に。
【1回目】

【2回目】

【3回目】

【4回目・完成】

天然木の鮎タモは、この渋さがねー😊
これでまた1シーズン使い込めそうです😁
ちなみに、今回はカシューの【透(すき)】でしたが、色味は参考にされませんよう・・w
1年放置してる間に、熟成したのか、高温で変質したのか?w
まるで「紅溜」かのように、かなり色味が濃くなってましたので・・w
それじゃ次回は、タモ網を仕付けていきます!
それじゃまたー
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